たくさんのご支援ありがとうございました!
相馬子どもオーケストラ

ドイツ(ベルリン・ライプチヒ)3公演のご報告

 東日本大震災から5年を迎えた2016年3月、ベルリン日独センターより、相馬高校、相馬東高校吹奏楽部員を含む相馬子どもオーケストラ代表メンバー計37名が、ドイツ(ベルリン、ライプチヒ)へ招待され、今までのエル・システマジャパンへの支援への感謝を表すため、そして、「福島は元気だよ」を伝えるため、ドイツで公演を行ってまいりました。

 公演はベルリン・ライプチヒにて、全部で3回。どの公演も多くのお客様に本当に歓迎され、温かく美しい音楽の響きに涙を流す方もいらっしゃいました。子どもたちが大切に奏でる一つ一つの音色は、感謝の気持ちや前向きな気持ち、国境や言語を超えて、言葉にするよりもずっと多くの想いを伝えてくれたと思います。

ベルリンフィルハーモニーでの「運命」

 ドイツでの最初の公演は、3月10日、世界最高峰音楽ホールベルリンフィルハーモニーでの演奏。曲目は、2015年10月から練習を始めた、ベートーベンの交響曲第5番「運命」。指揮は仙台フィルのゲスト指揮者でもあるスタンリー・ドッズ氏。バイオリンにはベルリン・フィルハーモニーで1stコンサートマスターを務めるダニエル・スタブラワ氏、その他にもファゴットやコントラバスには主席奏者が名を連ね、子どもオーケストラと共演をしてくださいました。子どもたちは、ドイツに到着するや否や、時差ボケもそっちのけで9日から練習に励みました。調弦のやり方から奏法も含め、世界最高峰の奏者たちから直接指導を受け、その数時間で子どもたちの演奏は驚くほど成長しました。コントラバスの和輝君は主席奏者を含むプロの4人に対1で指導を受けたり、一部の子どもはベルリン・フィルから楽器を借りたり、贅沢な環境で思う存分、真剣に運命に向き合うことができました。本番では、多くの観客の方に拍手で迎えられ、息をのむような導入で始まった運命のモチーフ。夜も遅く、眠気と戦っていた子どももいましたが、演奏が始まればその集中力は大人顔負け。4楽章の最後、暗から明へと向かい、全員が揃えて終わる、運命独特の終わり方、最初から最後まで、一音一音、強く美しく、希望にあふれた演奏となりました。ブラボー!の大きな声、大きな拍手とアンコールに応えて、最後に相馬ゆかりの「相馬盆唄」を演奏。元気な子どもたちの掛け声で始まる盆唄に、会場も湧き、スタンディングオベーションで拍手が長くこだましました。

ベルリン・フィルのコンサートのチラシ。写真は3年前の早咲さん.

写真家の田頭さんが最初に相馬に来られた時(FESJ/2013/Mariko Tagashira)。

ベルリン日独センターでのコンサート。観客からの拍手に笑顔で応える子どもたち(FESJ/2016/Mariko Tagashira)

ベルリン日独センターでの演奏会

 2回目の公演はベルリン日独センターにて。今回の公演ツアーは、事前準備でも広報でも多くのご支援をしてくださったベルリン日独センターの方々に支えられ、実現しました。多くの人への感謝の意を表し、アイネクライネナハトムジーク、アヴェ・ヴェルム・コルプスや日本ゆかりの曲が編曲されているJapanese WindⅡなどを演奏しました。もちろんアンコールは相馬盆唄。熱いアンコールに応えてなんと2回演奏、スタンディングオベーションで演奏会を終えました。

ライプチヒトーマス教会での演奏会 

最後の公演は、ライプチヒにあるトーマス教会にて。バッハのお墓のあるこの教会は、世界に名だたる演奏家でも演奏することが大変難しい特別な場所です。ベルリン日独センター、ライプチヒ独日協会、バッハ博物館の全面的な協力を得て、今回特別に公演が可能になりました。バッハ博物館での相馬市佐藤副市長と代表の菊川の発表が終わった後、子どもたちがトーマス教会でJapanese Wind Ⅱ、ブランデンブルグ協奏曲第2番、G線上のアリア等を演奏。神々しい雰囲気の教会に柔らかく透明に音が響き渡り、その美しさに会場では涙を流す人もいました。公演以外では、楽器博物館を訪れたり、市内観光をしたり、新たな文化にも触れた子どもたち。現地でのトップの演奏家とのコミュニケーション、ユースホステルでの新しい出会いも積極的に楽しんでいたようです。言葉が通じなくても、国籍や文化、年齢が違っても、技術が完ぺきではなくても、時代を超えた音楽でつながる、その感覚を肌で直接感じた子どもたち。演奏だけでなく、一回りも二回りも成長しました。もっと運命を弾きたい、もっと上手になりたい、もっといろんな国に行ってみたい、という新たな目標も生まれた今回の公演。今後さらなる子どもオーケストラの成長に目が離せません。引き続き、どうぞみなさまご支援よろしくお願い申し上げます。

ライプチヒ、トーマス教会でのコンサート。吹奏楽音楽監督の岡崎先生、引率の萩原先生、鈴木先生と一緒に相馬高校、相馬東高校吹奏楽部の勇姿。

(FESJ/2016/Mariko Tagashira)

日独問わず、多くのメディアに取り上げて頂きました。どうぞご覧ください。
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主催:Japanisch-Deutsches Zentrum Berlin(ベルリン日独センター)(ツアー全体)、
   IPPNW-Concerts、Stiftung Berliner Philharmoniker(10日コンサート)

共催:一般社団法人エル・システマジャパン(10日のコンサートを除くツアー全体に関して)

後援:在ドイツ日本大使館、相馬市、相馬市教育委員会
協賛:ホテルオークラ東京、Takeda Pharma GmbH & Ko KG、Konica Minolta Business Solutions Deutschland GmbH、株式会社クレハ、
   ミーレ・ジャパン株式会社
協力:Deutsch-Japanische Gesellschaft Leipzig(ライプチヒ独日協会)、Deutsch-Japanische Gesellschaft Berlin(ベルリン独日協会)、
   全日本空輸株式会社、株式会社エイチ・アイ・エス

助成:国際交流基金

 

お問い合わせ:一般社団法人エル・システマジャパン
tel : 03-6280-6624 e-mail : info@elsistemajapan.org