Special Charity Recital 2016

supported by LVMH Moët Hennessy Louis Vuitton JAPAN 

国際コンクール優勝者の2人が相馬に届けた、強く優しい音色

 国際コンクールの優勝者であるテディ・パパヴラミさん(ヴァイオリン)と、萩原麻未さん(ピアノ)による、エル・システマジャパンの特別チャリティーコンサートが実施されました。特別協賛は、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン・ジャパン株式会社様。多くの関係者の皆様のご協力で、東京・白寿ホールでの公演と、相馬での公演および子どもたちとの交流は、いずれも大盛況を収めることができました。

 お二人はフランス・パリを拠点に活動されているものの、共演は今回が初めて。前半はヴァイオリン独奏のJ.S. Bachのシャコンヌから始まり、ドビュッシーのソナタ、ラヴェルのツィガーヌ。細胞の一つ一つを沸き立たせるような強く深い音色が、会場を包みました。後半は、フォーレのソナタ第1番、サラサーテのツィゴイネルワイゼン。煌く音色が華やかに響き渡り、拍手喝采の終演となりました。どの演目もとても初めてとは思えない程、息がぴったりで、音色が調和していたお二人の演奏。Bravoの声の後には、アルバニアの作曲家アレクサンドル・ペシのアルバニア舞曲等を演奏。パパヴラミさんの自叙伝の販売・サイン会も実施され、彼の波乱万丈に満ちた生い立ちやストーリーを感じさせる、非常に味わい深いコンサートとなりました。

 相馬・はまなす館でもドビュッシー・ラヴェル以外の同演目を演奏してくださり、子どもたちや保護者の方々から感激の声を頂きました。特に子どもたちはプロのソロヴァイオリニストの音色に驚きの様子。演奏会後の交流で、弓だけでなくヴァイオリンを動かして自然な形で演奏する奏法についてや、一日に何時間練習するか、等々、興味深いお話をたくさんいただき、子どもたちもまた一つ成長することができました。

 相馬中村神社側の桜並木では、ストイックさや演奏のすばらしさだけでない、お二人のフレンドリーでユーモラスな部分も垣間見え、非常にリラックスした雰囲気で行われた相馬訪問。

 東日本大震災後5年の節目でもある今年、共産主義下アルバニアからの亡命といった世界情勢に人生を翻弄されつつも、強く生き抜いてきたパパヴラミさんが相馬の地を訪れたこと。満開の桜を背景に響いた、強さと優しさのメロディー。それは我々が今どう生きるか、大きなメッセージを与えたくれたように思います。

萩原 麻未
Mami Hagiwara (piano)

 

2010年第65回ジュネーヴ国際コンクール〈ピアノ部門〉において、日本人とし て初めて優勝。年によって1位を出さないこの伝統あるコンクールでの8年ぶり の優勝となった。広島県出身。第27回パルマドーロ国際コンクールにて史上最 年少の13歳で第1位。広島音楽高等学校を卒業後、

テディ・パパヴラミ
Tedi Papavrami (Violin)

 

1971年ティラナ(アルバニア)生まれ。ヴァイオリン教師だった父の手解きを受け、5歳からヴァイオリンを始める。11歳で演奏したソーレのカデンツァによるパガニーニ「ヴァイオリン協奏曲第1番」は聴衆に衝撃を与えた。演奏旅行でアルバニアを訪れたフルート奏者アラン・マリオン

©Akira Muto
©Kaupo Kikkas

演奏家プロフィール

©SHOICHI KAJINO、エル・システマジャパン

テディ・パパヴラミ & 萩原麻未
特別チャリティーリサイタル

~東京公演・相馬交流活動 報告~

に才能を見出されるとフランス政府から奨学金を受け、82年に渡仏。パリ国立高等音楽院にてピエール・アモイヤルに師事する。85年ロドルフォ・リピツァー賞国際コンクール優勝。93年パブロ・サラサーテ国際コンクール優勝及び特別賞受賞。ソリストとして、クルト・ザンデルリンク、アントニオ・パッパーノ、エマニュエル・クリヴィーヌ、フランソワ=グザヴィエ・ロトなど多くの名指揮者と共演するほか、ネルソン・ゲルナー、アルド・チッコリーニ、マリア・ジョアン・ピレシュ、マルタ・アルゲリッチ等のピアニストや、チェロ奏者マルク・コペイ、クラリネット奏者ポール・メイエ、ヴィオラ奏者ローレンス・パワー等とアンサンブルを繰り広げている。また「シューマン・ピアノ四重奏団」のメンバーとして9年間活動。2011年よりフランソワ=フレデリック・ギィ、グザヴィエ・フィリップらとベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ及びピアノ三重奏曲に定期的に取り組んでいる。録音も数多く、14年リリース「イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ全曲と2つのヴァイオリンのためのソナタ(共演スヴェトリン・ルセフ)」はディアパゾン・ドール及びショック・クラシカにて年間賞受賞。08年よりジュネーヴ高等音楽院教授。14年フランス政府より「芸術文化勲章シュヴァリエ」受章。使用楽器はLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン貸与の1727年製ストラディヴァリウス“Reynier”。

文化庁海外新進芸術家派遣 員としてフランスに留学。パリ国立高等音楽院及び同音楽院修士課程、パリ地方音楽院室内楽科、モーツァルテウム音楽院を卒業。現在、パリを拠点に日本、フランス、スイス、ドイツ、イタリアなどでソリスト、室内楽奏者として演奏活 動を行っている。これまでに、NHK響 、大阪フィル、群馬響、札幌響、新日本 フィル、仙台フィル、中部フィル、東京響、東京フィル、名古屋フィル、日本 センチュリー響、日本フィル、神奈川フィル、 広島響、山形響といった国内主 要オーケストラのほか、スイス・ロマンド管、南西ドイツ放送響、フィルハー モニア台湾、エル・システマ・ユース・オーケストラ・オブ・カラカスなどの 国外オケとも共演を重ねている。2014年にはトヨタ・マスター・プレイヤーズ・ウィーン、 ヴォーチェ弦楽四重奏団とも共演、好評を博した。近年では広 島市民賞のほか、ひろしまフェニックス賞特別賞、ミュージックペンクラブ・ 新人賞、第13回ホテルオークラ音楽賞、第22回新日鉄音楽賞フレッシュアーティスト賞、第22回出光音楽賞、文化庁長官表彰 (国際芸術部門)など多数受賞 。これまでに、高松和、田中美保子、小嶋素子、クラウディオ・ソアレス、ジャック・ルヴィエ、プリスカ・ブノワ各氏に師事したほか、室内楽をイタマ ール・ゴラン、エリック・ル・サージュに師事、アンリ・バルダ、イェルク・ デームス、ボリス・ペトルシャンスキーらのマスタークラスを受講している。 

書籍紹介

主催:一般社団法人エル・システマジャパン

共催:株式会社白寿生科学研究所
特別協賛:LVHM モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン・ジャパン株式会社
協力:藤原書店、KAJIMOTO

 

お問い合わせ:一般社団法人エル・システマジャパン
tel : 03-6280-6624 e-mail : info@elsistemajapan.org 

東京公演

日時: 2016年4月7日(木)

   19時開演(18時半開場)

場所:HAKUJU HALL

         東京都渋谷区1-37-5白寿生科学研究所  本社ビル7F

相馬公演+交流活動

日時: 2016年4月9日(土)

場所:相馬市総合福祉センター(はまなす館)

 パパヴラミ氏は、演奏活動の他に、その文才からアルバニアを代表する作家イスマイル・カダレの作品のフランス語訳を手掛け、既に10冊を超えています。

 13年に書き下ろした波乱万丈の半生の自叙伝『ひとりヴァイオリンをめぐるフーガ』が、16年3月に邦訳出版され(藤原書店刊)、本公演ではその書籍販売、サイン会が実施されました。共産圏の動揺と解体という世界史の転換を遠景として、時には少年の肩には重すぎる人生の岐路に直面しながら、不安と希望を抱きつつ、子どもから青年へと歩む前半生を描いている自叙伝。

 「本書が、日本の読者の皆様へ、あらゆる子供時代そして人生に共通しているかもしれない何かを、わずかながらお届けできればと願っております。それぞれの子供時代が、どの時代、どんな環境、そしてどのような目標に向かって展開されようとも、共通する何かを。」(テディ・パパヴラミ)

 

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公演詳細