東京駅に響け、相馬の子どもたちの音楽
〜『JR東日本発足30周年記念コンサート エキコン@TOKYO STATION』に参加〜

1枚目:JR東日本ご提供、2~5枚目:FESJ/2017/Mariko Tagashira

『JR東日本発足30周年記念コンサート エキコン@TOKYO STATION』が 2017年4月1日、東京駅の丸の内北口にて開催されました。エキコンは国鉄の民営化の象徴として1987年にはじめて催され、その後、267回開催されたそうです。10年ぶりの開催となる今回は「地域に生きる」をテーマに、JR東日本さんは管轄の東日本エリアを元気にしたいという願いのもと、東北にゆかりのある「相馬子どもオーケストラ」と「東北ユースオーケストラ」を演奏の場にご招待してくださいました。

きょうだいで参加している有佑くん、圭吾くん

(FESJ/2017/Mihoko Nakagawa)

仲間と一緒につくる音楽

高い天井のレリーフが美しい、東京駅の丸の内北口ドーム。その真下で、「相馬子どもオーケストラ」の代表メンバー17名は、モーツァルト/アイネ・クライネ・ナハトムジーク K.525番 ト長調 より第1楽章、コレッリ/合奏協奏曲集作品6 第4番ニ長調、モーツァルト/ディヴェルティメント K.136番 ニ長調、そしてアンコールの相馬盆唄を披露しました。今回は小学生と中学生だけのメンバー構成でしたが、大舞台でもみんな堂々たるもの。合奏協奏曲集作品6ではソロを弾いた萌々圭さん(バイオリン・新中1)は、「みんながいるから緊張しない。みんなの演奏に合わせながら、自分らしく弾けたらいいな」と本番前に話しましたが、実際にコンサートがはじまると舞台上の仲間とアイコンタクトをとりながら、笑顔を交えてのびやかに演奏。

今日のコンサートで指揮デビューを果たした隆行くん(バイオリン・新中3)も、演奏前に客席に向かってお辞儀をしたときは恥ずかしそうにしていたものの、タクトを振りはじめると実に楽しそうで、隆行くんの指揮についてく子どもたちに笑顔がこぼれました。チームワークのよさが一際光る、「相馬子どもオーケストラ」。演奏後の感想を有佑くん(ビオラ・新中3)に訊くと、「みんなで、これまで頑張ってきたので、とても達成感がある。ひとりではできないことも、みんなでやれば簡単にできる」。そういう有佑くんには、三つ子の兄姉(圭吾くん・チェロ/早希さん・バイオリン)がいて、3人とも「相馬子どもオーケストラ」のメンバー。そして、3人とも今回のエキコンに参加しました。「(オーケストラで一緒に活動していても)“きょうだい”だって特に意識しない」と早希さんが言うと、「友達っていう感じだよな」と有佑くん。

コンサートの後、子どもたちは控え室でお昼のお弁当を広げましたが、おしゃべりは学校や年齢や性別や“きょうだい”といった既成の枠を超えて、本当に自由です。言葉はいろいろな方向から飛んできて、返されて、また飛んできて…。そんな子どもたちの自由でのびのびとした関係性が、あの自然と笑みがこぼれてくるような演奏のバックボーンになっているのかもしれません。

(文:仲川美穂子 エル・システマジャパン広報官)

日本テレビの「NEWS24」でも当日の模様が報道されました。  

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