世界子ども音楽祭の主役は世界各国および日本の子どもたちですが、
その子どもたちを支えるため、たくさんのアーティストの方々が参加してくださいます。
今後のブログでは、これらのアーティストの方々も少しずつご紹介していきます。
トップバッターを飾るのはピアニストの萩原麻未さん。
4月3日の室内楽ステージに出演されます。
実は萩原さんとエル・システマにはとても深い関係があります。
知人の紹介で知ったエル・システマのドキュメンタリーを見て心を動かされた萩原さんは、その後ウィーンに来る同オーケストラの公演を聴きに行かれたそうです。
2013年にはなんとベネズエラに渡航し、エル・システマ・ユース・オーケストラ・オブ・カラカス(EYOC)と共演を実現したということで、その行動力に驚かされます。
ベネズエラでの共演を振り返って、萩原さんはこう語ります。
ー実は、家族は私がカラカスに行くことをとても心配していました。確かに治安は良くない国ですし、食べ物なども普段とがらりと変わりますから、私自身も心配がゼロだったとは言えません。
でも結果として、「エル・システマ」が生まれて「エル・システマ」が根付いている土地をこの目で見て、肌でその雰囲気を感じ、「エル・システマ」に一層近づくことができ、素晴らしい経験でした。
その後、今度は同オーケストラの日本ツアーが実現し、萩原さんの故郷である広島や東京での共演を経て、その絆を深めています。
また、エル・システマジャパンに対しても、いつも様々な形でご支援をいただいています。
2013年秋のEYOCの日本ツアーに合わせ、ベネズエラの皆様とともに福島県相馬市を来訪。
相馬子どもオーケストラの子どもたちに演奏を届けてくださいました。
その後も2014年の夏、2016年の春と相馬を訪れてミニコンサートを開催。
いつも素晴らしい演奏とともに子どもたちを力づけてくださっています。
2013年10月、相馬市の小学校体育館。
ベネズエラのリベルタドレス弦楽四重奏団
とともに、子どもたちの前で演奏を
披露してくださいました。
(©FESJ/2013/Mariko Tagashira)
演奏終了後、四重奏団のメンバーと
肩を組み、笑顔がこぼれます。
(©FESJ/2013/Mariko Tagashira)
また、エル・システマジャパンへのチャリティコンサートや、チャリティオークションでの演奏権のご提供、といった形でも幅広く応援いただいています。
2016年の春には、アルバニア出身のヴァイオリニスト、テディ・パパヴラミ氏とともに
東京のHakuju Hallにてチャリティコンサートを開催いただき、その後2人で相馬を訪問。 ミニコンサートや指導交流をしてくださいました。 当時パリを活動拠点としていたこの二人の音楽家をつなげたのも、エル ・システマへの 支援がきっかけとのこと。
2017年12月、同じくHakuju Hallで
開催したチャリティコンサートでは、
エル・システマジャパンの講師の先生方や指導ボランティアと共に、モーツァルトの
ピアノ協奏曲を演奏する場面も。
このようにエル・システマジャパンや相馬の子どもたちと縁が深い萩原さん。 実は、この度の台風19号で河川が氾濫し、浸水被害にあった相馬市の子どもたちに向けて、応援のメッセージをいただきました。
「今回の台風19号の被害に大変心を痛めております。相馬へ行かせていただくたび、子供たちの純粋な瞳に心洗われ、たくさんの幸せをいただいておりました。音楽が人々の心を救う、皆さんの音楽に私も勇気付けられ、そして音楽を楽しむ皆さんの様子に私の方が励まされてきました。
天災を前にすると人はなんと無力なことかと思い知らされます。被災された方々のことを思うと胸が張り裂ける思いです。
こんな時だからこそ、人々が皆助け合って少しでも前に進む一歩の手助けを、少しでも何かお役に立てたらと思っております。」
長きにわたりエル・システマとのつながりを大切にし、エル・システマジャパンを 応援してくださっている萩原さん。 子どもたちも、萩原さんのメッセージに力づけられるに違いありません。 萩原さん、いつも変わらぬ温かい応援と子どもたちへのメッセージ、
本当にありがとうございます!
世界子ども音楽祭にてお会いできることを楽しみにしています。
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