チームとしてのオーケストラ




今回の相馬での音楽祭は、本来は第九にチャレンジということになっていましたが、新型コロナウイルス感染予防を考慮すると、相馬市民会館ではどうやっても実現できないことがわかりました。


そこで、今回は、活動の原点に立ち返り、アンサンブルの魅力を最大限に感じられるプログラムを考えました。管楽器も弦楽器もそれぞれの特徴と響が感じられる選曲で、少人数とソーシャルディスタンシングという現実から、子ども達は、どう他者の音を聴きながら自ら奏でるかということを、常に意識する必要があったかと思います。


管楽器音楽監督の岡崎先生と、今回、相馬子どもオーケストラに客演指揮者として8月からの準備に関わって下さった木許先生は、このことを特に強調されていました。木許先生が、早く演奏を聴きたいという子どもたちのリクエストに答えて下さって、まとめて下さった、こちらのJ.ラター「弦楽のための組曲」。これを聴いて頂くと、この子ども達が、如何にしてチームとしてのオーケストラのことを考え、音を紡いでいっているかを感じて頂けるかと思います。

そして、木許先生は、子どもたちのやる気とワクワク感を引き出す点で天才的です。まさに、エル・システマジャパンがミッションとして掲げる「共創の音楽で子どもたちに生きる力を」を今回のコンサートほど実感できたことはなかったです。


大変幸運なことに、木許先生には来年からエル・システマジャパンの音楽監督(オーケストラ)として、より包括的に関わって頂けることになりました。子どもたちにとっては、ちょっと遅いクリスマスプレゼント、ちょっと早いお年玉といったニュースで、やる気がさらに高まっている気配です。


相馬の子ども達は、これから3月末の世界子ども音楽祭に向けて、再度、第九全楽章にチャレンジします。喜び溢れる演奏を、みなさまご期待下さいませ!

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