台湾のエル・システマ式交響楽団と共演

1999年に大震災に見舞われた台湾中部の山間の町、埔里。そこに台北から駆けつけた音楽家夫妻が被災した子どもたちの居場所つくりとして始め、14年後に周りの大人を巻き込んで組織化されたバタフライ交響楽団。埔里に生息する美しい蝶をモチーフに名付けられたそのオーケストラは、更に地域の学校と恊働で、蛹の声音楽計画=エル・システマ埔里を発足しました。

その埔里から、相馬まで交流のために15〜18歳の7人の若き代表メンバーがやって来てくれました。バイオリンは、コンサートマスターの王さん、地域の原住民パイワン族出身の黄さん。ビオラは以前鹿児島での交流経験がある陳さん、チェロは通う高校の吹奏楽部長でもあり、サックスも演奏される黄さん。トランペットは林さん、トロンボーンは孟さんで、まだ楽器を初めて3年。ホルンの賴さんは最年長でリーダー格です。

今日の交流では、相馬子どもオケが颯君の指揮でコッレリの合奏協奏曲で歓迎演奏。台湾の皆さまによる、ショスタコービッチ「弦楽四重奏曲第3番より第3楽章」、「アメージング・グレース」、そして、台湾の曲である「天使のダンスを夢に見た」。その後は、相馬の子どもたちがクリスマスコンサートに向けて練習に励んでいる、「くりみ割り人形組曲」と「新世界より」に一緒に参加して、合同演奏しました。

チェロの黄さんが終った後、こんなコメントをくれました。「今回初めて、エル・システマのネットワークで誰かと出会えることができた。日本は、台湾と文化も違って、言葉も通じないけど、共演を通して、エル・システマが目指す崇高な理念で繋がれた。そのことが何よりも嬉しかった」

台湾からの若き演奏家たち。うち5人は一人親家庭で育ち、困難がある環境で音楽と出会って、才能を開花してきた素晴らしい若者。相馬の子どもたちも、音楽がもたらしてくれる喜びを感じてくれたと思います。

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