(2014年ウィーンフィル来日公演後レセプションにてドゥダメル氏と佐藤花音©FESJ2014MarikoTagashira)
エル・システマ出身で世界を代表する指揮者の一人であるグスターボ・ドゥダメルが共同責任者を務めるドゥダメル財団とロサンゼルス・フィルが主催する「Encuentros LA 2022」に、「相馬子どもオーケストラ」出身で現在はエル・システマジャパンの弦楽器指導者である佐藤花音が参加しています。
ドゥダメル財団は、若手音楽家のグローバルリーダーシッププログラム「Encuentros」(スペイン語で「出会い」の意)を2018年から開催しています。
2022年の今年は、ドゥダメル氏が音楽監督を務めるロサンゼルス・フィルハーモニックとの共催で7月19日から8月5日までロサンゼルスで行われ、世界22ヶ国のエル・システマやユースオーケストラ34団体から、18才から26才の若手音楽家たち、100人超が集い、オーケストラを編成します。彼らは、ドゥダメル氏をはじめ、ベルリンフィル、ロサンゼルス・フィル、パリ・オペラ座といった世界一流の音楽団体のアーティストから集中指導を受け、8月2日には有名な野外音楽堂であるハリウッド・ボウル、8月4日にはカリフォルニア大学バークレー校でコンサートを行います。また、リーダーシップと社会変革に関するキャリアトレーニングセッションや地域交流会など、次世代を担うグローバルリーダー育成プログラムも用意されています。
日本からは唯一、佐藤花音がバイオリン奏者として参加します。日本の若手音楽家がこのプログラムに招待されるのは、初めてのこととなります。
(2015年ドゥダメル氏来日,YOLAと相馬子どもオーケストラとサントリーホールで共演©FESJ2015 MarikoTagashira)
佐藤花音は、2013年にスタートした「相馬子どもオーケストラ」で育ち、14年にはウィーンフィル公演で来日したドゥダメル氏の前でコンサートマスターとしてモーツァルトを奏で、15年にはサントリーホールでYOLA(Youth Orchestra Los Angeles )のメンバーと、ドゥダメル氏の指揮で共演。その後も、16年、ドイツでのベルリン・フィルとの共演などを経て、18年、宮城学院女子大学に入学、バイオリンを専攻。今春、エル・システマジャパンに入社、「相馬子どもオーケストラ」、「大槌子どもオーケストラ」で子どもたちの指導に当たっています。
ドゥダメル氏とは7年ぶりの共演となり、YOLAメンバーとも再会となります。
コロナ禍で海外の若手音楽家との交流が制限されてきましたが、このプログラムのように世界レベルでの交流が再開されることは非常に喜ばしいことです。
佐藤花音の挑戦を皆さんにもぜひ応援していただければと思います。
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「Encuentros LA 2022」の主なスケジュール
7/19 (火) 参加者到着・歓迎レセプション
7/20 (水) リハーサル開始 (ロサンゼルス市内ホールにて)
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7/31 (日) リハーサル、キャリアトレーニングセッション、交流会など
8/1 (月) ハリウッド・ボールにてリハーサル
8/2 (火) コンサート本番(ハリウッド・ボールにて)
8/3(水) 移動日
8/4 (木) コンサート本番(カリフォルニア大学バークリー校にて)
8/5(金)解散
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「Encuentros LA 2022」コンサートプログラム
・ジャンカルロ・カストロ・ダッドーナ氏 新作(ロサンゼルス・フィル委嘱・世界初演)
・エスペランサ・スポルディング氏(グラミー賞受賞アーティスト)との共演
・ドヴォルザーク作曲 交響曲第9番「新世界より」
指揮:グスターボ・ドゥダメル氏(ロサンゼルス・フィル音楽監督)
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詳しいプログラム、スケジュールについては、下記リンクをご参照ください。
Encuentros LA 2022
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