相馬子どもオーケストラ&コーラス




家庭の事情にかかわりなく、希望するどの子どもも楽器の演奏や、歌うことを、みんなで学んでいけるということ。それは、芸術を通して自己を表現し、仲間と一緒になって創造の喜びを知ることです。一人一人の子どもが、誇りと自信を持ち、生き生きとしていく。そうして親が変わり、その周りの人々も変わって、社会が変革されていくこと。こうしたエル・システマの教育理念の実現こそが、東日本大震災によって厳しい状況にさらされた子どもたちの心の尊厳を回復すると信じています。
原発事故による影響を心身ともに受けている福島の子どもたちに、夢と希望を与えることを目標に、一般社団法人エル・システマジャパンは2012年3月23日に設立されました。
始めは小学校への楽器・指導の支援から開始し、2013年より週末弦楽器教室へと活動を広げました。現在では、未就学児や高校生を含む約90人の子どもたちが、弦楽オーケストラのメンバーとして日々練習に励んでいます。また、コーラスも、市立桜丘小学校合唱部をベースに中学生の合唱部OB・OGが加わった形での活動がはじまり、12月には震災後再建された新市民会館にて、135 名の「相馬子どもオーケストラ&コーラス」のデビュー公演を開催することができました。現在も、エル・システマ子ども音楽祭として、第5回を開催するに至っています。
被災地の復興に向けた年月は、まさに今の子どもたちが大人になる人生の過程そのものです。エル・システマジャパンは、地元の人々の郷土愛に基づくアイデンティティを大切にした、地元に根づいた持続可能な仕組みを築くために、相馬の子どもたちに寄り添っていきます。


2020年5月時点での、相馬における活動内容



相馬子どもオーケストラ・コーラスの歩み
2012年5月 相馬との協定調印式
2012年4月 市立中村第一小学校器楽部へバイオリン専門家を派遣等の支援活動
2012年7月 Fundación Musical Simón Bolívar と了解覚書締結
2013年2月 157人の学校の子どもが会する「ジョイントコンサート」を開催
2013年5月 週末弦楽器教室を開始
2013年12月 135 名の「相馬子どもオーケストラ&コーラス」のデビュー公演を開催
2015年3月 「第1回エル・システマ子ども音楽祭2015in相馬」を開催
2016年2月 「第2回エル・システマ子ども音楽祭2016in相馬」を開催
2016年3月 相馬子どもオーケストラドイツ公演ツアー
2016年12月 「第3回エル・システマ子ども音楽祭in相馬」を開催
2017年3月 「エル・システマジャパン設立5周年記念パーティー」 にて演奏
2017年4月 「“エル・システマジャパン”オーケストラフェスティバル」にて演奏
2017年10月 「エル・システマ・フェスティバル2017」にて演奏
2018年3月 「第4回エル・システマ子ども音楽祭 in 相馬」 を開催
2018年4月 「第54回スズキ・メソードグランドコンサート」にて演奏
2018年12月 エル・システマ・フェスティバル2018ガラ・コンサートにて演奏
2019年3月 「第5回エル・システマ子ども音楽祭 in 相馬」 を開催
相馬での活動に関する外部評価報告書
エル・システマジャパンでは、設立当初より、第三者評価機関による外部評価を実施しています。エル・システマ式音楽教育により、「子どもたちの生きる力」がどのような成果として表れているのかを、形質的なデータに基づいて説明していく必要があると考えているからです。2015年までの3年間は弦楽器教室を対象に、2016年からは活動全体を対象とした評価を実施しています。
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