大槌子どもオーケストラ クリスマスコンサート2018
(FESJ/2018/Takaaki Dai)
岩手県大槌町では、2018年12月16日 (日)に『大槌子どもオーケストラ クリスマスコンサート』を開催いたしました。1年の練習の成果発表会としては既に5回目、地域の皆さまに開かれたクリスマスコンサートとしては今年で3回目になります。第1回は、いつも練習している地域の集会所で、第2回は、町の中央公民館で開催しました。そして第3回となる今年は、6月に完成したばかりの大槌町文化交流センター(愛称:おしゃっち)で行いました。年を経るごとに、子どもたちの成長とともに、大きな会場での開催が実現しています。
2018年を振り返って
午昨年秋には学校が本設の校舎に変わり、街にコンビニができたり、新しい家が建ったり…。今年に入り、ますます街並みが変わってきました。周りの環境がどんどん変化していく大槌町において、できたばかりの「おしゃっち」で、コンサートができることを子どもたちみんな、楽しみにしていました。
大槌子どもオーケストラは、今年もいつも通り、町内外にてたくさんのイベントに参加させて頂きました。イベントに参加するたびに、「前よりも上手くなったね!」「元気もらったよ♪」と地域の方に声をかけて頂きます。これは子どもたちにとって、なによりうれしく、自分たちの演奏を待ってくれているみなさんのために、と練習にはげんできました。
第一部はモーツァルトの弦楽合奏を2曲披露(FESJ/2018/Takaaki Dai)
お客さんに伝えるために、「自分が楽しむこと!」
コンサート前日には、半年ぶりにおこしいただいた、ロサンジェルス・フィルハーモニックのビオラ奏者リチャードさんから、お客さんを楽しませるためには、なにより自分自身が楽しむ、ということを教わりました。
「緊張して、笑顔を忘れてしまった。」と悠月さん(ヴァイオリン・小4)は振り返ってしましたが、演奏に打ち込むすがすがしい表情は印象的でした。
また、今年初舞台を踏んだメンバーも多く、吉里吉里学園から2名、大槌学園から3名、未就学児1名がクリスマスコンサートデビューを果たしました。第一部でモーツァルトの弦楽合奏曲2曲を演奏したお姉さん・お兄さんたちは、第二部では練習をこの新しい仲間たちと、ヴァイオリンだけでなくすずやタンバリンでの共演もできたことが楽しかったようです。
12月17日付の岩手日報に掲載いただきました。
コンサートを終えて・・・
クリスマスコンサートと、2018年の活動を終えて、弦楽器講師の櫻井先生は、「地域の皆様・保護者の皆様・フェローのみなさんが、子どもたちの成長を一緒に喜んでくださることが、大槌子どもオーケストラの子どもたちの活力に変わります。日々成長する子どもたちをみられることを、本当に嬉しく思うと同時に、みなさまへの感謝でいっぱいです。」と感想を述べていました。
まだまだ発展途上の大槌子どもオーケストラですが、来年も応援よろしくお願いいたします!
【演奏曲】
1.モーツァルト/アイネ・クライネ・ナハトムジークK.525
2.モーツァルト/ディベルティメント ハ長調K.136
3.パッへルベル/カノン
1.バッハ/主よ人の望みの喜びを
2.ヘンデル/もろびとこぞりて
3.シャーマン兄弟/小さな世界
4.宮沢賢治/星めぐりの歌
5.グルーバー/きよしこの夜
6.ピアポント/ジングルベル
7.メリーさんのひつじ
8. 鈴木鎮一/アレグロ
9. 鈴木鎮一編曲/キラキラ星
主催:一般社団法人エル・システマジャパン 後援:大槌町教育委員会
助成:公益財団法人キリン福祉財団 Water Dragon Foundation 協力:槌音プロジェクト
フォトギャラリー
小さい子どもたち、楽器をはじめて間もない子どもたちのリハーサル | 客席から後輩たちを見守ります | 子どもたちによるMCもだんだん板についてきました |
---|---|---|
大人の教室から立ち上がった「槌音アンサンブル」によるロビーコン | エル・システマの仲間たちの写真を展示 | 大槌子どもオーケストラの軌跡をお客さんにも写真で振り返っていただきました |
CDやポストカードを販売しました | コンサート後、先生とフェローのみなさんに寄せ書きをお渡ししました | 前日の練習、リチャードさんに夏に教わったボーイングの成長の成果を披露 |
楽器で歌うってどういうことだろう | 夜は大人も加わってリハーサル | 本番での並び方を確認します |
練習後はMC原稿の最終チェック |
(FESJ/2018/Kayo Kato)