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第9回エル・システマ子ども音楽祭 in 相馬

2024年3月23,24日

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第9回エル・システマ子ども音楽祭 in 相馬 イベントレポート

「第9回エル・システマ子ども音楽祭 in 相馬」は、2日間でこれまでで最多の、のべ1000人近くのお客様にご来場いただき、無事終演いたしました。

今回は、直前に相馬子どもコーラス&オーケストラにフォーカスしたテレビ放送が行われたこともあり、(詳しくはこちら)いつもご来場くださる方々に加えて初めて子どもたちの演奏を聴いてくださった方々も多くいらっしゃいました。

また今年は、吹奏楽ではコロナ禍で休止されていた合同演奏が復活し、コーラス・弦楽合奏・オーケストラでも、さらに進化を遂げた子どもたちの音楽をお届けすることができました。
 

関係者の皆様のご尽力、市民の皆様からの温かい応援・ご支援に心から感謝いたします。

写真と共に、2日間のフェステイバルを振り返ります。

                                           1日目:吹奏楽ステージ、コーラスステージ

第9回目の音楽祭は、この音楽祭では5年ぶりの結成となった中村第一中学校・中村第二中学校・向陽中学校吹奏楽部の合同バンドの演奏からスタート。定番のマーチ2曲と米津玄師「カイト」の計3曲を、計70名の合同演奏ならではの豊かな音色と華やかなサウンドで披露してくれました。舞台上のインタビューでも、「同じ曲を演奏しても、人数や指揮の先生がいつもと違うので新しい発見があり、とても楽しいです。」との感想を聞くことができました。                                   

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続いての子どもコーラスのステージ、前半は「子どもの歌大全集」と題して、きっとどこかで耳にしたことのある児童合唱の名曲の数々を披露しました。「友達」をテーマにした二つの楽曲が重なりーモニーとなる、音楽監督の古橋先生作曲の《ドッペルコーラス》など7曲を歌い、最後は子どもたちが元気に前進しながら歌い出す《いま生きる子どもマーチ》で前半ステージが締めくくられました。歌声を通して、未来を担う子どもたちの頼もしい姿が感じられました。

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後半は、「子どもの夢と祈り」と題した、ミュージカル《オリバー!》や皆さんに馴染みのあるディズニーの名曲で構成されたメインステージをお届けしました。「次はディズニーを歌ってみたい!」という子どもたちからのリクエストで、古橋先生が構成をして下さり、一年間力を入れて練習してきたこのステージ。
歌詞は英語と日本語で歌い上げ、全員がそれぞれにソロも担当。映画やミュージカルのシーンを彷彿とさせるかわいらしい振付や小道具を使った演出など、それぞれの曲の特徴や面白さをよくつかんで見事に歌い演じる子どもたちに、一曲ごとに大きな拍手が送られていました。


アンコールのメリーポピンズの名曲〈スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス〉は、早口言葉のような歌詞とダンスで、客席からも手拍子がわき起こり、会場が一体となって盛り上がりました。
 

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今回が初めての音楽祭だった小5のひじりさんは、

「思ったより緊張したけど、お客さんが喜んでくれて、うれしかったしびっくりした。自分の踊りのソロのところは、練習では間違ったりしたけれど、本番でうまくいってよかった。同い年の子がダンスもキレキレで踊っていて、英語の歌の発音もきれいで、すごいなと思った。来年は、もっとさらに上手な踊りとさらに上手に歌いたい。ソロも増えたらいいな。」と話してくれました。

                                          2日目:弦楽合奏ステージ、オーケストラステージ

子どもオーケストラの弦楽ステージは、ブラジルの作曲家ヴィラ=ロボスの「ブラジル風バッハ第9番」、タンゴ音楽で名高いピアソラの「フーガと神秘」から。ビオラやチェロのソロあり、8分の11拍子ありのラテン音楽の難曲を弾きこなす子どもたちの姿は、この1年間音楽に真摯に向き合ってきたひたむきさを感じさせました。
続いて弦メンバー全員で、アメリカの作曲家ライデンの「弦楽オーケストラのためのセレナーデ」を、団員のめいなさん(小6)の指揮で演奏しました。この音楽祭のために、半年間音楽監督の木許先生と共に指揮の特訓をしてきためいなさん。直前インタビューで「楽しく指揮をしたいです!」と語ってくれた通り、心から音楽を楽しみ、溌剌と、そしてのびのびとした指揮ぶりに、演奏会中盤にも関わらずカーテンコールが鳴りやみませんでした。
 

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後半は、小3~高3までの管弦メンバー全員と講師・エキストラを含めた100人のオーケストラで、ビゼーの<カルメン>組曲を演奏。勇壮な「闘牛士」から、繊細なフルートのソロが光る「間奏曲」、お祭り騒ぎの「ダンス・ボエーム」まで全10曲を生き生きと鮮やかな音楽で表現しました。初級のメンバーは、パート毎に特別に準備された簡単譜面を使ってそれぞれが参加できる部分を一生懸命に演奏し、それを周囲の先輩たちが演奏でサポートする姿も印象的でした。

 

アンコールもお祭りや踊りをテーマに、スペインの軽快なリズムが楽しい<ルイス・アロンソの結婚式>より「間奏曲」、そして和太鼓と子どもコーラスも加わり、相馬が誇る「相馬盆唄」を演奏し、会場全体でこの音楽祭のフィナーレを存分に楽しみました。

(全体写真は、リハーサルにて曲の終わりに立ち上がる練習をする、笑顔あふれるメンバーの様子です。)

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​ライデンの『弦楽オーケストラのためのセレナーデ』で、音楽祭では初めてのコンサートミストレスを務めたバイオリンのあおいさん(中3)の感想です。


「コンサートミストレスは、緊張したけど、演奏はいつも通りにできました。弦楽セレナーデの演奏中は、指揮者のめいなさんといつも以上にコンタクトを取ろうとがんばりました。3楽章にあるソロにも緊張しましたが、ソロが始まると緊張は吹き飛んで、やるぞという気持ちで演奏に集中できました。」

 

またこの音楽祭を最後に、今年はオーケストラより6人の卒業生を送り出しました。その一人、ホルンのようたさんがこれまでの活動について語ってくれました。

「小学生の頃からコーラスに6年、その後オーケストラに2年所属し、この音楽祭には、第2回(2016年)から出演していました。回を重ねるうちに、いろいろな人と音楽ができる楽しさが身に染みて分かってきた気がします。高校生になって始めたホルンでオーケストラに参加して、大変なこともありましたが、弦楽器など多くの楽器と一つの音楽を作り上げる経験はとても新鮮で、特に交響曲の演奏後には大きな達成感を味わいました。
今回で卒業ですが、これからもホルンを続け、また演奏や裏方などで戻って来たいと思っています。8年間本当にお世話になりました。」

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ご来場くださったお客様からも素敵な感想をいただきました。

  「活動を通して、子どもたちが生き生きして、楽しそうなことが素晴らしいと思いました。」(50代男性)

  「震災後、このような活動がなされていることを大変うれしく、また頼もしく思います。

   すばらしい演奏合唱をありがとうございました!これからもがんばってください。」(60代女性)

なお今回も会場ロビーにて募金を実施いたしましたが、お預かりした募金は、エル・システマジャパンと相馬市を通じての能登半島地震支援金とで折半とし、能登半島支援には¥103,005を寄付させていただきました。皆様の温かいご支援に改めて感謝申し上げます。

改めまして、会場にお越しくださった皆様、ご支援、応援くださった皆様、保護者の皆様、ご指導くださった先生方、ありがとうございました。


主催:一般社団法人エル・システマジャパン

共催:相馬市、相馬市教育委員会

後援:福島民報社、福島民友新聞社、河北新報社、相馬商工会議所、テレビユー福島、福島テレビ、福島中央テレビ
福島放送、ラジオ福島、駐日ブラジル大使館、日本ヴィラ=ロボス協会

協力:オアシス楽器店

 

Photo FESJ/2024/Yasutaka Eida

※文中の学年は全て当時のものです。

​文 エル・システマジャパン 渡辺更・砂川巳奈歌・田添菜穂子

編集 田添菜穂子

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