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【相馬】第10回子ども音楽祭ミニレポート



 先週末22日に無事開催された「第10回エル・システマ子ども音楽祭 in 相馬」。第10回を記念し、これまで2日間だったコンサートを1日にぎゅっと詰め込み、相馬市で音楽に親しむ子どもたち150人が集まり、600人を超えるお客様に吹奏楽・合唱・オーケストラの演奏をお届けしました。



初めはオーケストラ&コーラスによる献奏として、結成当初から大切に演奏してきたモーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」、そしてこの日のために弦楽合奏版編曲されたクレンゲルの「讃歌」を、編曲者である金森詩乃さんに見守られながら、弦楽器全員で祈りを込めて披露しました。



続いて第1部は合唱ステージ。メンバーのあやさんの切々とした語りから始まった<震災、そして今>では、「ほらね、」「私たちは 花となり」の2曲を歌いあげ、次の<唱歌の四季>では、ラッキィ池田先生・彩木エリ先生の振付により、日本の唱歌や四季の美しさが視覚的にも表現されました。

後半は、この第10回についに実現した、オーケストラ&コーラスによる「児童合唱と管弦楽のための組曲『えんそく』」の合同演奏。作曲者の山本直純さんのご子息である山本純ノ介さんと、指揮の古橋先生の校訂者お二方によるトークも、迫力満点の演奏とともにお楽しみいただきました。賛助出演のレガーロ東京の皆様の華やかな歌声にも支えられ、子どもたちの魅力が存分に引き出されたステージとなりました。



第2部は少し気分を変え、市内3つの中学校の吹奏楽部による「ヤングマン」などの合同演奏で元気よくスタートしました。

続いて、指揮の木許先生による海のイメージに基づくセレクションで、オーケストラが武満徹の4作品を演奏しました。終曲の「系図」より<6. とおく>にはアコーディオンに佐藤芳明さんを迎え、複雑でいて心地よい波のような音楽とともに、谷川俊太郎の詩をメンバーのひなのさんが朗読し、少女の成長を表現しました。



第3部として、オーケストラがベートーヴェンの交響曲第7番を披露。第4楽章は小学3年生以上の弦・管メンバー全員で演奏しました。終盤に向かうにつれステージが熱気に包まれ、誰もが夢中で音楽に没頭している姿は、まさに子どもたちの「生きる力」がほとばしる瞬間だったのではないでしょうか。

アンコールには、和太鼓と再びコーラスのメンバー、そして会場のお客様の手拍子も加えて、もちろん「相馬盆唄」を!最高潮の盛り上がりで、3時間に渡る音楽祭が幕を閉じました。



後日、子どもたちのインタビューやより多くの写真なども盛り込んだ詳細レポートを公開予定ですので、どうぞお楽しみに。

この音楽祭の開催のためにお力添えいただいたすべての皆様に、改めて感謝申し上げます。




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