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世界子ども音楽祭を支えるアーティストー②マレック・シュパキエヴィッチさん

世界子ども音楽祭にお越しくださるアーティストの皆さん。 2人目のご紹介は、ポーランド出身のチェリスト、マレック・シュパキエヴィッチさんです。



マレックさんはポーランドで生まれ育ち、渡米してさらにチェロの研鑽を積み、数々の国際コンクールで優勝、入賞。

ヨーロッパ各国とアメリカでソリストとして活躍されています。

また、カリフォルニアのアズサ・パシフィック大学音楽学部でも教鞭をとり、 弦楽と室内楽のディレクターをお務めですが、そのお忙しい中をぬって今回来日くださいます。

実は、マレックさんは東日本大震災の発生直後から福島の子どもたちのことを気にかけ、

エル・システマジャパンをずっと支援してきてくださいました。 それというのも、マレックさんはチェルノブイリ原発事故の現場からそう遠くない街で生まれ育ち、16歳という多感な時期に大惨事を経験されました。

マレックさんのご家族は様々な事情で避難することができませんでしたが、マレックさん自身はチェロの才能を見出され、原発事故から5年後に奨学金を得てアメリカへ渡られます。

しかし、チェルノブイリの経験は、マレックさんの心のなかで望郷の想いとともにずっと暗い影を落としていました。


そこへ飛びこんできた東日本大震災のニュース。

アーティストには使命があるという信念をお持ちのマレックさんは震災の数ヶ月後にロサンゼルスにて東日本大震災チャリティコンサートを開催。

その後も、エル・システマジャパンに様々な形でご支援をいただいています。



 マレックさんが初めて相馬子どもオーケストラを

 訪れたのは、ちょうど今から5年前の2014年11月。


 その後も、2015年3月には日本での初リサイタルを 開いて収益金の一部を寄付。






2016年10月のリサイタルでは、

相馬子どもオーケストラの子どもたちを招き

アンコールでサプライズ共演も行いました。







2016年10月のエル・システマジャパン ガラレセプションでは、相馬子どもオーケストラの子どもたちと一緒に演奏を披露。子どもたちからはお礼の色紙が贈呈されました。 すると、マレックさんからもサプライズが!チェロのりささんへ、3/4サイズのチェロをプレゼントしてくださいました!



その後も、子どもたちに楽器をプレゼントしてくださったり、エル・システマジャパンの各地を訪れて交流やご指導くださったりと継続的にご支援をいただいています。



日本ではあまり知られていませんが、ポーランドは親日国であるといわれます。

それは、実は1920年代、ロシア戦争の中でシベリアに残された何百人ものポーランド孤児たちを日本が受け入れたという出来事があり、マレックさんをはじめポーランドの皆様にもこの話が広く伝えられているからです。

2020年は、そのポーランド孤児の受け入れからちょうど100年にあたる年でもあります。様々な歴史の中で、遠く離れた国々が心を通わせ、現代においてもお互いの助け合いが続いています。


世界子ども音楽祭では、4月3日の室内楽ステージや、4日の子どもたちとの第9にご出演いただきます。

今回の音楽祭をとても楽しみにしてくださっているそうです。



子どもたちが来日する8カ国だけでなく、アーティストの皆様も含めて世界との心のつながりを感じられるこの音楽祭。 今後のアップデートをお楽しみに!

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