北アメリカ

 

Canada(カナダ) Saint James Music Academy

セントジェームス音楽アカデミー(SJMA)は、子どもたちに多くのチャンスと希望を与えたいと決心した一人の思いから始まりました。経済不況の影響により、バンクーバー都心の公立学校では音楽教育が継続困難な状況に追い込まれてしまいました。その時、キャサリン・ウォーカー氏が子どもたちには引き続き質の良い音楽教育を受ける権利があると信じ、2年間こつこつと協力者とサポーターを集め、2007年9月にSJMAを設立しました。ウォーカー氏が設立した音楽アカデミーの趣旨は、音楽教育のみではなく、子どもたちが日々社会で直面しているネガティブな要素に立ち向かう力を身につけるための教育でもあります。SJMAは45人の生徒から始まり、年々と拡大し、現在は170人がSJMAに参加し、更に250人がSJMAのアウトリーチプログラムに参加しています。

 

United States(アメリカ)

Youth Orchestra Los Angele

YOLA(ロサンゼルス青少年オーケストラ)は、エル・システマの影響を受け2007年にロサンゼルス交響楽団によって設立されました。YOLAは4箇所のサイトを持っています。1箇所目のEXPOセンターでは、オーケストラ3団、幼稚園向けプログラム、メンターシップ(指導)、グループレッスン、室内楽及び保護者のアンサンブルを形成し、幅広く活動しています。2箇所目のサイトはHOLA(ロサンゼルス中心部)です。HOLAでのYOLAプログラムは数百人もの学生に徹底した放課後のオーケストラ指導を毎週5日行なっています。芸術高等学校LACHSAが3箇所目のサイトで、ここでYOLAプログラムが実施されています。LACHSAはカリフォルニア州立大学ロサンゼルス校のキャンパス内に存在し、ロサンゼルス市内の高校生へYOLAプログラムを提供し、週15時間の音楽指導及び学業の支援を行なっています。そして、最も新しい4箇所目のサイトはBeckmen YOLA Centerです。

4箇所のサイトで実施しているプログラム以外でも、YOLA Neighborhood Project(YNP)等、音楽を通し健全なコミュニティの建設プロジェクト、音楽教育を受ける機会を平等に市民に与えるプロジェクト等、様々な活動を実施しており、その一つの成果として世界的に有名なオーケストラとYOLA及び関連プロジェクトに参加している子どもたち1,000人の共同演奏をロサンゼルスで開催しました。

また、YOLA国際シンポジウムも開催しており、教育者や経営者、支持者などの関係者が、学習と対話を通し、より音楽教育を創造的に発展させていくための方法を考えています。

YOLAのメンバーは、YOLA-EXPO、YOLA-HOLA、YOLA-LACHSA、YOLA Neighborhood Project、Take a Standのシンポジウムいずれかに参加している6〜18歳の子ども5,000人以上です。

 

New England Conservatory

エル・システマと初のフレンドシップ条約を2005年に結んだニューイングランド音楽院(NEC)は、締結以来、NECの多くの優秀な音楽家がフェローズ・システム・プログラムに参加しています。2013年10月に本条約の3度目の更新があり、今後も強いパートナーシップを通して社会貢献を継続していくことを目指しています。

 

Kidznotes

アブレウ氏のベネズエラでの活動に影響を受け、米国ノース・カロライナ州で2010年に設立されたプログラムがキッズノーツです。設立時はわずか60人の子どもたちが参加していましたが、4年目を迎える頃にはデゥラム市内の小学校5校に通う約200人の子どもたちが参加しています。子どもたちは、モーツァルト(初級Ⅰ)、ハイドン(初級Ⅱ)、コープランド(中級Ⅰ)、ヴィバヴァディ(中級Ⅱ)、アブレウ(上級)というレベル別のアンサンブルに分かれて演奏を学んでいます。

 

WHIN Music Project

WHIN Music Projectは、「エル・システマ」の理念に基づいたニューヨーク州ワシントンハイツのコミュニティに特化した社会プログラムです。4〜17歳の困難な立場にある子どもたちに、音楽教育を通して自己成長及び社会性を学ぶ場を提供しています。他人と共にオーケストラや合唱団で演奏し、互いの成長を支え合う「エル・システマ」のピア・メンターシップを導入し、自己表現や協調性、自尊心を持てるように指導しています。

 

Longy School of Music of Bard College

「エル・システマ」のSide by Sideプロジェクトの一員であるバード・カレッジのロンジー音楽院は、「エル・システマ」の方法論を8〜15歳の子どもたちに、音楽教育の初期段階から導入しています。ロサンゼルスでエル・システマの教育方法を教えているティーチング・マスターを通し、各教育センターで選ばれた子どもたちに音楽教育を提供しています。各教育センターの子どもたちはロンジー音楽院のオーケストラとのリハーサルを通して高い質の音楽経験を積むことができ、オーケストラのプロの音楽家は「エル・システマ」の教育法を体験することができるという、両者にとって有益なプロジェクトです。