top of page

南アメリカ

 

Argentine(アルゼンチン) Fundación Sistema de Orquestas Infantiles y Juveniles de Argentina

非営利団体SOIJAR財団は、アルゼンチンの青少年オーケストラの発展を促進しています。6,000人超の困難な立場にある子どもたちのために、社会へのインクルージョンと統合を支持することを最大のミッションとしてます。カウンセリングや研修を通じて約2万人の人々を支援し、更に300人の教師と演奏家もサポートしています。SOIJARで最も知られているオーケストラ2団はアルゼンチン青年オーケストラ、地中海青少年オーケストラです。

アルゼンチンではSOIJARの他、指揮者マリオ・ベンゼクリー氏により新たな取り組みを始めたホゼ・デ・サン・マルティン国立青少年オーケストラも、子どもたちの社会へのインクルージョンを支持しています。こちらはアルゼンチンの文化平等計画の一環として、国家文化大臣からの支援を得て活動しています。

Brazill(ブラジル)

Ação Social pela Música do Brazil

ASMBは音楽を通して脆弱な状況に置かれた子どもたちに対し音楽を学べる環境を提供するコミュニティとして活動しています。この団体の歴史は、エル・システマの創設者である故アントニオ・アブレウ博士の友人で、南米でも著名な指揮者であったデイヴィド・マチャド氏の創設により始まりました。しかし、彼の突然の逝去を受けて、その遺志を引き継いだフィオレラ・ソラレス夫人がここまで大きな組織に育ててきました。創 設から約25年が経つ今では、1人の市民として自立し成長してゆく子どもたちのため、リオ・デ・ジャネイロをはじめとした各都市で音楽を学べる12の施設をもち、公的な幼稚園や学校とのパートナーシップのもと活動を行なっています。さらに4,000人近くの子どもたちに音楽を届けているほど、ブラジルの社会にとって大切な役割を担っています。

Ação Social pela Música do Brazil

Núcleos Estaduais de Orquestras Juvenis e Infantis da Bahia

2007年に設立されたネオジバは、NGOアサオ・ソシアル・ペラ・ムジカが運営するバイーア州の3都市(サルヴァドール、トランコゾ、バイーアの南部)に音楽教育センターを持つ教育プログラムです。バイーア州の政府及びカストロ・アルベス劇団からの支持を得て、90人の子どもたちが参加する2de Julho青少年オーケストラと、80人が参加するカストロ・アルベス・オーケストラの2団を形成し、毎日練習を行なっています。7〜15歳の子どもを対象としたエクスペリメンタル・ティーチング・オーケストラと合唱団も形成しました。リオデジャネイロのスラム街ドナ・マルタ近辺にも、犯罪等を鎮圧するために音楽教育センターを設置しました。現在は約1,900人の子どもたちがプログラムへ参加しており、サンパウロ州南部のパウリニア市のCidadão MusicalプロジェクトやInstituto Bacarelliと、全国にポジティブな影響を与えています。

Chile(チリ) FOJI

チリ各州の協力によって2011年に非営利団体として設立された青少年オーケストラ財団FOJI。毎年、12,000人の子どもたちがオーケストラのプログラムに参加し、190地域で年間3,000回ものコンサートを開催し、100万人以上のお客様に音楽を届けています。FOJIでは奨学金プログラムも充実しており、この奨学金によって低所得層世帯の子どもたち1,500人がオーケストラのメンバーになることが可能になり、将来的に優れた音楽家になれるチャンスを与えています。この奨学金は、毎年国内で開催される厳しい選考プロセスを通じて選ばれた子どもたちのみに授与されます。FOJIの活動は年々拡大していて、2001年にはわずか72人の青少年オーケストラだったところ、2010年には385人になりました。現在は、アリカ(最北端の都市)からプンタ・アレーナス(最南端の都市)と、全国に450団のオーケストラを通してFOJIは活動しています。

Colombia(コロンビア) El Sistema Colombia

1991年に設立されたバテゥタ財団は幼少期からの音楽教育とオーケストラ練習を国内で促進しています。95地域及び都市の子どもたち約4万人以上が参加しており、約半数は武力紛争地域に住んでいる子どもたちです。コロンビアとベネズエラの国境に音楽教育センターを設置したり、青少年オーケストラプログラムのトカール・イ・ルチャール(Tochar y Luchar)をボサ、パティオ・ボニト、シュダド・ボリバルからの子どもたち600人ほどに無償で音楽教育を提供したり、様々な活動をしています。コロンビアではバテゥタ財団の他、ボゴタ交響楽団も社会貢献プログラムを行なっており、8,000人の子どもたちに音楽指導を提供しています。このプログラムはシモン・ボリバル音楽財団と協定を結んでいるため、コロンビアの教師はベネズエラの教師からの支援を受けることが可能になっています。

Guatemala(グアテマラ) System of Youth and Children:s Orchestras and Choirs of Guatemala

2012年に最初のニュークレオ(音楽センター)を設立し、その翌年には最初のアンサンブルを立ち上げたSYCOG(System of Youth and Children:s Orchestras and Choirs of Guatemala)。SYCOGはグアテマラ市13区のニュークレオに合唱団、弦楽オーケストラと幼稚園児のオーケストラを作り、157人の青少年に音楽教育を提供しています。2014年には2箇所目のニュークレオをホコテナンゴ市に立ち上げ、こちらでは46人の子どもが参加しています。ニュークレオ以外でも様々な活動を現地の芸術学校から協力を得て実施し、これまでは合計293人の子どもたちをサポートしてきました。

Mexico(メキシコ) El Sistema Mexico

エル・システマ・メキシコは、2011年8月にフランシスコ・ガルザ氏とホゼ・カメロ氏が設立したモンテレー市を拠点とするプログラムです。オーケストラ4団、弦楽アンサンブル3団、2団のバンドアンサンブル、合唱団と計10団の音楽グループを通し、約1,300人の子どもたちに音楽教育をわずか15人のスタッフで提供しています。音楽を通じて子どもたちの自尊心、向上心、協調性及び自己管理能力の促進をミッションとしています。

 

Peru(ペルー) Sinfonía por el Perú

2011年に設立されたペルーの青少年オーケストラは、低所得層世帯の子どもたちを対象に育成や自己実現の支持を目的としている包摂的なソーシャルネットワークです。何十万人の子どもたちの知的、精神的、社会的、及び専門性の発展を促進することをミッションとして活動しています。現在はペルーの10箇所で7つのプログラムを行っており、オーケストラや合唱団の他に、ビックバンド形式でブルースやジャズなどの演奏を行うバンドプログラム、ペルー独自の音楽や楽器の演奏を学ぶピュアペループログラム、弦楽器製作についての技術や知識を学ぶワークショップなど、ユニークなプログラムに数多く取り組んでいます。

Puerto Rico(プエルトリコ) Música 100 x 35

公共団体プエルト・リコ音楽院の傘下として設立されたMúsica100 x 35は、国内の青少年オーケストラと合唱団のシステムを構築する社会プログラムです。社会教育を大前提として立ち上げられたプログラムですが、同時に国内の音楽教育を多くの青少年へ届けられるユニークな機会でもあります。8箇所のニュークレオ(音楽教育センター)で指導をしている41人の教員により、現在までに4〜18歳の子どもたち4,842人がプログラムへ参加しています。

 

 

Uruguay(ウルグアイ) Sistema de Orquestas y Coros Juveniles e Infantiles del Uruguay

1996年に設立されたウルグアイの非営利団体青少年と子どもオーケストラ・システム財団。約900人以上の子どもたちが参加しているこのプログラムは、オーケストラへの参加を通し、音楽教育以外にも子どもたちの成長と人間的発達を促進しています。特に低所得層世帯の子どもたちを中心としており、首都モンテビデオやミナス(ラヴァイェハ)とフロリダの低所得地域19箇所に音楽教育センターを構えています。各センターでは6~14歳の子どもたちに徹底的なオーケストラの練習と楽器の指導を提供しています。エル・システマ・ウルグアイの代表的なオーケストラはソドレのホゼ・アルティガス青年オーケストラですが、その他にもオーケストラ8団と合唱団が存在します。

bottom of page