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東京ホワイトハンドコーラスの練習が始まりました

6月25日、東京ホワイトハンドコーラスの第1回目練習が東京芸術劇場5階シンフォニースペースにて実施されました。現時点でのメンバー9名のうち3名は今回参加できなかったのですが、小1から高3の6名の元気溢れる仲間たちによる楽しい時間でした。

コロンえりか先生に、これから手で歌うことになる、まど・みちおさんの「どうぶつたち」から「ことり」という詩についての説明を受け、まずは、各自で表現をしてみました。なかなか最初は、日本手話にとらわれていて、一人一人の気持ちを表すことに躊躇していたのですが、井崎先生が、もっと自由に言葉を描いてと、様々なサインマイムで説明。すると、徐々に自らが考えるオリジナルな表現が出てきました。

例えば、生まれるという表現は日本手話では、人の出産を示す形となり、たとえ鳥が主語であっても、皆、その既存の表現を使っていました。しかし、多動性の傾向があり、ずっとお母様のもとから離れなかったある男の子が、卵を表現して、鳥は卵から生まれことを伝えてくれました。そこに、井崎先生が、すかさず、卵を割るヒナの様子をサインマイムで表現して下さると、皆、笑って納得。

ホワイトハンドが、単に歌詞を手話で表現するのではないと、頭では理解していたのですが、まさに、そのことを子どもから教えられた瞬間で、深く感動。

中2の祥さんも練習後のコメントでは、「普段は、手話でものごとを簡潔に説明することを学校では教えられる。自分の思いを手話にとらわれずに表現することは、とても新鮮で、楽しかった。」

この全く新たな聞こえない歌の取組はまだ始まったばかりです。来週からは、秋の特別コンサートプログラムの実現に向けたクラウドファンディングキャンペーンもReadyforさんの協力で始まります。皆さん、応援よろしくお願い致します!

©︎FESJ/2017/Mariko Tagashira

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