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本條秀慈郎三味線コンサート 沖縄・読谷村で開催!


2024年2月25日(日)「三味線のミライカナイ〜本條秀慈郎三味線コンサート」が読谷村文化センター鳳ホールで開催されました。





前日に読谷村の子どもたちに向けて作曲教室を行った本條さん、沖縄での三味線コンサートは、初めてだそうです。特に、読谷村は三線の神様と言われる赤犬子(あかいんこ)の終焉の地として言われており、子どもたちが赤犬子子どもクラブで三線、琴、太鼓に励むなど、県内においても特に三線が盛んな風土であり、そこで三味線のコンサートを開催することに大いに意義を感じていただき、今回のコンサートが行われることになりました。






三味線は、1558年に琉球の三線が大阪・堺港に伝来したことから作られたと言われていて、今回は、その三味線が里帰りをするといったコンセプトで、三味線が彼方から渡ってきた路をさかのぼり、たどってゆく道のりが感じられるプログラムとなりました。


前半は、昨日、ともに作曲教室で講師を務められた藤倉大さん作曲の三味線独奏曲「neo」、また、江戸で最も流行し時最先端であった古典音楽である様々な端唄では、すばらしいお声での語りとともに演奏を披露してくださいました。





端唄「ぎっちょんちょん」では会場の皆さんも本條さんの呼びかけに応じて、「ぎっちょんちょん」と声を出して参加していただく場面もあり、会場との一体感を感じることもできました。


後半は、藤倉さんの「sawari」、三味線ができた初の曲、「小倉踊り」、そのころに西洋で生まれた曲として、バッハの無伴奏フルートパルティータから「サラバンド」。また、本條さんがニューヨークで初演したアメリカの作曲家ヴィジェイ・アイヤーの「ジバ」、そして、インドネシアのガムランの響きも入った「秋田にかた節によせて」。

17世紀から21世紀の曲まで、時代を超えて国を超えて三味線で生き生きと演奏くださいました。





また、前日の作曲教室で作られた子どもたちの曲も3曲演奏していただき、作曲者を代表してひなのさんが壇上に上がり、「ピアノの音をイメージしながら作曲していましたが、三味線で演奏されるとまた違った感じがして面白かったです」とホールで演奏された感想を話してくれました。


最後に、本條さんとも親交があった坂本龍一さんが本條さんのために作曲した「honjil」をしっとりと演奏し、素晴らしい演奏会を締めくくりました。


今回、意欲的なプログラムを組み、素晴らしい三味線の音色を読谷村文化センターの鳳ホールで響かせてくださった本條秀慈郎さんに心から感謝したいと思います。


また、作曲教室に続き、このコンサートの開催のために力を尽くしてくださった、共催のCoArの落合千華さん、また、協賛いただきました株式会社ミオアンドカンパニーさん、株式会社うむさんラボさんに心より感謝申し上げます。


世界でもユニークな教室、作曲家・藤倉大監修「エル・システマ作曲教室」。

ご支援はこちらから https://readyfor.jp/projects/fesjmonthly

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