国際障害者の日
- エル・システマジャパン

- 12月3日
- 読了時間: 2分

昨日12月3日は国際障害者の日。障害者問題への理解促進、障害者が人間らしい生活を送る権利とその補助の確保を目的とし、1982年12月3日に開催された第37回国連総会にて「障害者に関する世界行動計画」が採択されたことを記念しています。
ベネズエラのエル・システマや、その後、世界各地で展開している取組でも、障害の問題は強く意識されており、障害の有無に関わらず質の高い音楽教育を提供することに、何らかの形で取り組まれています。
日本もその例外でなく、2017年より東京芸術劇場と共催(本年より文化庁主催)の東京子どもアンサンブルが、インクルーシブな活動の中心ではありますが、他拠点の活動でも、発達、学習等の何らかの障害がある子どもを積極的に受け入れるようにしています。
その中で、指導者、関係者が強く感じていることは、本当に、環境を整え、丁寧な仕組みを用意すれば、時間はかかっても誰でも個人の潜在能力を発揮し、社会参画ができるということ。まさに、社会モデルへの意識変換ですが、理解は、最近深まってきたと思います。
団体設立以来、合唱の音楽監督として関わってくれている古橋先生は、NHK東京児童合唱団の名誉指揮者であり、日本の合唱界を長年引っ張ってこられた重鎮ですが、最近、東京での活動について興味深い発言をされてました。
「僕も、昔は出来ない子がいたら、イライラしていてけど、最近はゆっくり待てると思う。東京子どもアンサンブルでは、障害があったり、性格から、発言や対応に時間がかかる子がいるけど、皆、根気があって急かさないね。それどころか、何分もかかってようやく歌うことができた場合、拍手喝采。この雰囲気がとても良いよ。」
まさに、先日もお伝えした、ベルリンフィルのホルンカルテットの皆様も、この先生の思いを共感して、実践して下さっていたと思います。
共生社会の実現には、まだまだ時間がかかると思いますが、音楽が果たす役割はとても大きいと感じます。どうぞ応援頂ければ幸いです。













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