英国ロンドン在住で、多方面で活躍する現代音楽作曲家藤倉大氏による監修のもと、2013年から相馬にて開催しているユニークな作曲教室。この教室では、毎回様々な分野で活躍する作曲家・音楽家を講師としてお招きし、コミュニケーションを通して、子どもたちが自由に作曲します。子どもたちの創造力には、世界的な作曲家や演奏家の方々も舌を巻くほど。言語を超える音楽の力、子どもたちの無限の可能性を強く感じる場所です。

 

良い音楽教育の環境にアクセスする機会をすべての子どもに与える、という理念のもと、世界で活躍する作曲家と演奏家による「生」の創作現場、彼らとのコミュニケーションを、子どもたちが一緒に体験し、言語の壁を超えてそれぞれの頭の中にある音楽を形にしていく、創造の瞬間。とりわけ子どもたちのコミュニケーション能力を高めることを重視して行われ、子どもたちは作曲者となることで、自らの思いをどのように伝えるのかを学習していきます。演奏するだけではなく、作曲をすることで、先人や歴史である、過去の偉大な作曲家の意図をより深く理解できるようにもなります。

 

これまでも、藤倉氏以外にも、中川俊郎氏、蒲池愛氏といった、錚々たる作曲家の先生方をお招きしています。また、教室で子どもたちが創作した楽曲は、ゲスト講師である一流の演奏家によってデモンストレーションされ、その場で演奏もされます。これまでに、フルートのクレア・チェース氏とICE(インターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブル)のメンバー、ピアノの萩原麻未氏、ギターの山田岳氏、笹久保伸氏、バイオリンの花田和加子氏、ファゴットの中川日出鷹氏、パーカッションの會田瑞樹氏、声楽の松平敬氏、邦楽囃子笛方の福原徹氏にご参加頂いています。

 

作曲教室の活動は、2014年に完成した相馬駅近くにある世界的建築家・坂茂氏による作品である「LVMH 子どもアート・メゾン」を中心に、LVMHモエ ヘネシー・ルイヴィトン・ジャパン(株)より特別協賛を受け、行われています。アートな空間で最大限に引き出される子どもたちの美しい音楽を、ぜひ今後も皆さんと共有していけることを楽しみにしております。

 

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エル・システマ作曲教室

(監修:藤倉大、特別協賛:LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン グループ)

2019年の作曲教室

『サラダ音楽祭 エル・システマ作曲教室

 作曲のワークショップ~自分の好きな「音」を見つけよう!

​(講師:藤倉大先生、蒲池愛先生、

    東野珠実先生、本條秀慈郎先生、佐藤紀雄先生)

2018年の作曲教室

第1回 作曲教室

​(講師:藤倉大先生、カティンカ・クライン先生(チェロ))

『ボンクリ・フェス2018 エル・システマジャパン作曲教室

​(講師:蒲池愛先生、黒田鈴尊先生(尺八))

第2回 作曲教室

​(講師:藤倉大先生、黒田鈴尊先生(尺八))

2017年の作曲教室

『ボンクリ・フェス2017 エル・システマジャパン作曲教室

​(講師:藤倉大先生、本條秀慈郎先生)

​初めての相馬市外での作曲教室、イベントレポートはこちらからお読みいただけます>>>

2016年の作曲教室

第1回 作曲教室

​(講師:藤倉大先生、大石将紀先生)

 今年一番最初の作曲教室は、梅雨も明けた、6月26日に、行われました。今年初めての教室は、現代作曲家の藤倉大先生に加え、(参加者として)中川俊郎先生、蒲池愛先生もいらっしゃるというとっても贅沢な教室になりました!
 楽器はサックス。奏者の大石将紀先生をお招きし、ソプラノ、アルト、テナー、バリトンの四種類のサックスを使い、みんなで自由に作曲しました。何をやってもいい、というのがこのエル・システマ作曲教室。微分音の復習(!!)や、実音、サックス独特の奏法など、大石さんの演奏を交え、藤倉先生に楽しく教わりました。集中して五線譜に向かうみんな。サックスならではのかっこいい曲や、スラップタンギングなど、面白い音をたくさん使ったユニークな曲まで、作曲家の先生方もびっくりするようなわくわくするモチーフがたくさんできあがりました。
 それぞれ今後も作曲を続けていき、12月にはコンサートを実施する予定です!発想力豊かで笑顔たっぷりな小さな作曲家たちの大作が、今から楽しみです。

​ 藤倉先生、大石先生、本当に楽しい教室を、ありがとうございました!

FESJ/2016/Chika Ochiai

第2回 作曲教室

​(講師:蒲池愛先生)

FESJ/2016/Mihoko Nakagawa

 夏休みも終わりに迫る、8月20日、講師に蒲池愛先生とnagieさんをお迎えし、第2回作曲教室が実施されました。

監修の藤倉先生のモットーは「自由に創作すること」と「音楽を良い・悪いで評価しないこと」。

今回も自由に作曲できる場を、ということで、蒲池先生が考えてくださったのが、ストーリーのない映像につける音楽を作曲する教室です。と言っても、ストーリーがない、音楽をつけたくなる面白みのある映像なんて、簡単に見つかるものではありません。そこで、今回特別に蒲池先生とnagieさんが、教材用に相馬の原釜尾浜海岸や松川浦を映した映像を制作してくださいました。

教室では、6月の藤倉先生と大石先生の教室を思い出しながら、みんなで作曲をしました。

 私たち大人が「この鳥が飛ぶリズムとメロディーを合わせて」とか、「このシーンは何秒だから何小節で」とか、小難しく考えているうちに、子どもはスラスラと書き終わってしまいます。子ども達が書き終わったものを一部、ピアノで演奏してもらいましたが、思ったままのメロディーがまさに「自由に」表現されていて、「音楽はこうあるべき」と思っている凝り固まった大人の考えがボロボロと突き崩されていきます。子ども達が書く音楽は、全く自由で素晴らしいです。

 大人から子どもにテクニックを伝える、いわゆる「ふつうの教室」では、このように大人の価値観が崩されることは起こりません。藤倉先生が最初に書いた2つのモットーを掲げるからこそ、起こることだと思います。

 また、子ども達が自信をもって自由な表現ができるのは、LVMHグループさんが支援してくださり、この自由な作曲教室を3年以上継続できているからです。本当に感謝致します。自由な作曲教室をつくってくださった、蒲池先生、nagieさん、本当にありがとうございました。

2015年の作曲教室
​~子どもたちの作曲が天才フルーティスト クレア・チェースによる演奏されました~

クレア・チェース DENSITY 2015 TOKYO

米国気鋭のフルート奏者、クレア・チェースさんのコンサートが12月15日に行われました。約6,250万円(50万ドル)の賞金が贈られる「天才賞」として、アメリカで著名なマッカーサー賞。人類に大きな発展をもたらすことを見込まれ、クリエイティブな人材に贈られる。クレア・チェースもその「天才」の一人です。

 

クレアさんは、相馬の作曲教室に毎年参加してくださっています。言語の壁を超え、個性派揃いの相馬の若き作曲家たちとクレアさんが作品を作り上げる過程、作曲家たちの要望に誠実に応えながら作品を演奏する様子、そして、自分の頭の中にしかなかった想像の音が現実のものになる瞬間の子どもたちの顔。子どもたちとクレアさんの温かい心のやりとりに、幾度となく胸を動かされました。

 

今回のクレアさんの演奏を通じ、最先端の作曲の現場を子どもたちが体験する意義、そして、すべての子どもがそうした教育にアクセスできるよう努める意義をお伝えできたのではないかと考えております。LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン グループより特別協賛をいただき、株式会社白寿生化学研究所に共催いただき、このような機会を設けることができますことを心より御礼申し上げます。

 

当日は、13日の作曲教室にて作られたばかりの相馬の子どもたちの曲も演奏されました。藤倉大さん、クレア・チェースさんと子どもたちのコミュニケ―ションでできた、世界で一番新しい曲。その創造性の豊かさに、観客の皆さんも、驚き、喜び、感心されていました。こちらより動画もご覧頂けますのでどうぞ!